2kg/㎡以下の
不燃性能をもつ天井板
ポリエステルを素材とした不燃性天井材と軽量アルミニウム素材のフレームにより天井板を構成します。
下地を含めた天井の重量は2kg/㎡以下(約1.6kg/㎡)で、建築基準法施行令の定める「その他の天井」に該当します。
天井板の基本モジュールは900mm角となります。
特定天井に該当しない「その他の天井」は建築基準法で規定される「仕様ルート」、「計算ルート」、「大臣認定ルート」による検証の対象外となり「設計者の判断により安全を確保」として使用いただけます。
振動を吸収する
独自の耐震システム
天井下地となる野縁レールにアルミフレーム枠のT型結合部を差し込むことにより天井を構成します。
天井下地野縁レール部分のクリアランス(隙間)が垂直振動を、壁側L型アングル部分のクリアランスが水平振動を吸収する独自の構造により地震時の天井の崩落を防ぎます。(特許第5238091号)
天井板が
おちないための機能
中央部の天井板は2面を天井下地野縁レールにより支持を取り、外周部の天井板は天井下地野縁レールと壁面に備え付けたL型アングルにより支持を取ります。
万が一片側接合部が外れた場合でも、もう片側の接合部のみで天井を支えることが可能です。
これにより天井板の崩落を防ぎます。
天井裏ネットによる
Wプロテクト構造
(オプション)
天井裏に落下防護ネットを設置することにより、天井裏に物が落下した際に、それを受け止め天井の崩壊を防ぎます。
建物が老朽化し屋根下地などの落下が懸念される天井改修や、天井裏に張り巡らされたダクトなど想定される落下物があらかじめある工場の新設などで有効です。
加振装置による実証実験
実験内容:セット状況 - パネル板、通し野縁に対して垂直型
周期 | 加振距離 | 震度 | |
---|---|---|---|
1回目 | @0.5秒 | 8mm(前後4mm) | 2 |
2回目 | @0.5秒 | 14mm(前後7mm) | 3弱 |
3回目 | @0.3秒 | 10mm(前後5mm) | 3 |
4回目 | @0.2秒 | 6mm(前3mm) | 3弱 |
5回目 | @0.167秒 | 5mm(前後2.5mm) | 4 |
6回目 | @2.0秒 | 40mm(前後20mm) | 5弱 |
7回目 | @2.5秒 | 60mm(前後30mm) | 6 |
その他の特徴
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独立した照明器具の設置
照明器具は天井に備え付けず、特立した吊り元から設置します。
そのため天井の重量計算の際、照明器具の重量を含む必要がありません。 -
不燃性能
天井材は建築基準法の規定に基づく不燃材料として国土交通省の不燃認定を取得しています。
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施工負担の軽減、工期短縮
天井製作過程において現場施工は、天井下地を組み、工場で生産された天井板を天井下地レールに差し込む作業のみで、構造がシンプルであるため工期の短縮が期待されます。
また天井材及び下地が薄く軽量であることから、作業者の施工負担が従来施工に比べ軽減されます。 -
クリーンな作業環境
ポリエステル素材の天井材とアルミのフレームで構成される天井板は工場生産され、天井下地レールに差し込み設置するため、従来の石膏ボードに比べ施工時の粉じんやホコリを出すことが少なく、現場を清潔に保つことができます。